――英語の歌詞が出てきますね。
基本的に英語がすらすらとしゃべれるわけでもないので、英語の歌詞は敬遠してきたのですが、この曲のAメロ、Bメロが出来上がって、サビのメロもできて、あと残すはサビの歌詞だけ!となったときに、どーーしても英詞しかはまらないと思いました。で、この曲でいちばん言いたかったことをがんばって英語にして、こーなったわけであります。まる。
――直訳ではなく、日本語の詩で表現するとしたら…?
えーーーー。まじいや。笑書きたくないそんなん無粋!
えーーーーーーーーーーーー書かれへんから英詞になってんのに。うーーーん
"君が こんな世界を美しいというために ひっそりと苦しんでいるのなら
いつも私が君のことを守るから かならず私だけにはSOSを出すこと"
みたいなことでしょうか。
やっぱりうまいこと言えん。まる。
――「笑って」がセクシーだしかわいすぎます!ここのエピソードなどありますか?
…なかった!(すいません。まる。)
――それでは、三枚目の「サファイア!」。「サファイア」にはどんな意味が込められているのでしょうか?誕生石?
9月の誕生石だからというのもややあるのですが、意図としては人名なのです。リボンの騎士の主人公である、サファイアから名前をもらいました。とにかくあらゆる名前をはめてみたりもしたんですが、最終的にサファイアでしかありませんでした。恋する相手の名前がサファイアなら素敵だと思ったから、としか言いようがありません。まる。
――冒頭の「3/2の勝者」とは?
んんん。これはちょー意味深でですね…とある携帯電話会社のことを指しています。ここまで!
――ずっとライブで聴いてきたので、バンドアレンジを初めて聴いたときはびっくりしました。 元々、曲を作った時からバンドアレンジのイメージはあったのでしょうか。
いっさいなかった!笑。ある程度ピアノのライブで完成された曲を作りたくて作ったので。でも、ギターロックというよりはピアノ主体のピアノポップであることは間違いなかったので、これはこれでもうひとつの側面として見て、というか聴いて頂けたらと思います。
――その楽しげなアレンジは、アレンジャーさんとどのようなやり取りや要望をしたのでしょうか。
(今、最後の方まで書いてたやつが、なんらかの事態で、ってゆうかなんかわからんけど急に消えて、ここまで遡って消えました。むっちゃくやしい。なんやねん、、、なんかわるいことした?わたしが?こまめに保存、、、(O_O))
気を取り直して。ダンドン、ダンドンと鳴るティンパニーや、リンゴンリンゴンと鳴る教会のベルの音を入れてくださいとお願いしたことを覚えています。あと、ミッ○ーマウスマーチみたいな感じとも言ったような。でも今聴いてみると、エレクトリカルパレードにも近い感じがしますね。…あれ?笑
――c/wの3曲は“不安定な二人の物語”のように感じました。表曲とそれぞれ世界観全く異なる曲をc/wとして組み合わせた意図は?
実はカップリングはほとんどなんとなくの直感で決めました。中心となっている心盤こそ、文字並びも含めたぴたり感で合わせましたが、むしろあとの2枚は、実際形になってから、その相互性に気づかされてびっくりしています。相互性の話は、またライブの時にでもお話しようかな。まる。
――「愛と熱、溶解」の漂うような存在感とか、すごく大人っぽいラブソングで、無声の短編映画を見ているみたいだと思いました。
ありがとうございます。これは、実際、発熱してるときに書いた曲で、たぶんその時の自分自身の思いをただただ書き綴っているものなのかなと思います。終わりがなかったり、結末がなかったり、答えがなかったりするような、なんとも言葉にしようとするとむずかしいことを、熱のおかげか、そのまま歌にできたように思っています。物や、人の心が変わりゆくことの悲しさは、どうしたってしかたがないことだけど、というか考え方によっては悲しくすらないとも言えるんだけど、曲を書いた当時も今も変わらず、私にとってはまだ、ただ悲しいことだと言えます。まる。
――「おおかみ少年」の優しい歌い方が今までにない感じですね。悲しい歌詞なのに、すごく優しい。さみしいのに、やわらかく包んでくれるみたいな。
なんとなーくなことなのですが、少し激しく歌ってみたりもしたのですが、あんまり合わない感じがして。なので、もう自然に任せて、なるべく優しいまんまでかたちにしました。たぶん今私が持ってる波長とか、この曲の持ってる力で、そんな雰囲気になっていったのかなと思います。特にめちゃくちゃ意識したというよりかは、自然とそうなっていきました。長い時を経て出来上がった曲なので、成長と共にいろんな要素を孕んだのかもしれません。とかいうとなんかすごい神秘的ですね。まる。
――逆再生みたいなとこがあるのですが、なんて言ってるのか気になります!
…あれ???これって製品版のおおかみ少年のことでしょうか?実は2011年のワンマン「はじまりのおわりのはじまり」のときに、限定で発売したアコギ弾き語りバージョンのおおかみ少年には、確かに逆再生を入れた覚えがあるのですが…。しかも残念ながら何をしゃべったかは覚えてません…。そして、今回心/S/サに入れたおおかみ少年には、私自身で逆再生を入れた覚えはありません…。どの辺に入っているのでしょうか!検証せねば。わからずすいません。そして、もし2011年版のやつをお持ちなのであれば、貴重な音源を保持頂いてとってもうれしいです。ありがとうございます。まる。
――最後に「世界の終わり」はやはり東日本大震災のあとに考えられた歌ですか?
えーと。実はですね、これがそうでもなくて。3.11が起こってしまう2年ほど前には、全編のデモと歌詞も出来上がっている状態でした。で、もともと発売しようとしていた時期の前後に、3.11の地震が起きてしまって、色々なことを考慮すると、その時期に世に出す方向にはならなかったんです。それからしばらく時間が経って、すこしずつすこしずつ落ち着いてきている現状の中で、発売に踏み切ることができました。もともと、負のメッセージを込めてつくっているわけではなかったので、前向きな気持ちのままでこの歌がみなさんに届くといいなと、今も思っています。
――最後のコーラスが大好きです。コーラスアレンジも自分で?
ありがとうございます。コーラスも大部分は自分で考えます。たまに、いざ録りのときに、選択肢を迷ってしまったら、エンジニアさんに訊いて助けてもらったりもします。この曲の最後のコーラスの場合は、もはやデモができた段階でこのコーラスで終わることを目標につくったので、歌詞もわりと大切なことを歌っているし、確かにこの曲において大切な要素になっているとも思います。私は基本的にコーラス大好きなので、ついついコーラスを入れすぎてしまわないようにと気をつけたりしています。あとは、とにかく気持ちいいように。まる。
――「世界の終わり」の「どの季節でも飾らずに 地球の上を歩こうと思う、いつでも」というところがお気に入りなのですが、今作で一番気に入っている歌詞は?
えーーーーーと。これも、私もそこ好きです、嬉♡、と言いたい気分ですが、んーーー。 「S・O・S」の、「とおりはあざやか・あらーむがせかせか・おいかけっこさなか」のとこは口すべりが気持ちいいので気に入っています。思いつきの神に感謝。まる。
――全6曲の中で、どれが一番思い入れがありますか?
どれもほんとに、今作はそれぞれにそれぞれが思い入れが強すぎて、どれか1曲とは、すんごい選びづらいです。私には珍しいことかもです。んーーーー。それでも強いて1曲選ぶなら、「愛と熱、溶解」を入れられたのは、個人的に嬉しかったかも。すきなのに、なんとなくCD化が遠い曲に思えていたから、という個人的な理由で。まる。
―― 一番ライブで盛り上げたい曲は?
ぜんぶです! でも私も、「S・O・S」をライブでやるのは楽しみです。特にちゃんとバンド編成でないと成立しない曲なので、9.14と9.16のワンマンは、後悔ないように来てほしいですね。まる。