01. ハルシネーション

-ライナーノーツ-

この曲は、いつも家で私を待つ、愛猫らら子に成り代わってかいた歌です。
(…詞はわんこですけど正しくはきっとにゃんこだ)
私はやっと帰ってきても、”ごはん食べて、お風呂入ってすぐ寝ちゃう”っていう、バイト忙しいときの自分です。
待つ身って、待たせる身にはわからないくらい本当は寂しいと思うんです。
「本当は私自身だって、いつも眠っているあなたからしたら夢なのかもね、こうしてここにいて淋しいのにね。」ということです。
だから、恋人同士や、細かくいうと結婚二年目の奥様の気持ちに重ねて聴いていただきたいです……待たせる立場のご主人にも是非!
この曲は、イメージになる映像が頭の中にずっとありまして、曲のアレンジや録りの時に、「うさん臭いほどにギラギラの巻き髭のギタリストが出すような音を表現したい」と言っていたのですが、いまいち伝わりづらかったようです。
ライブで踊ったり、またはドライブの時に聴いたりして欲しいです。


編曲 持田和宏
ギター 古賀和憲、 ベース 雲丹亀卓人、ドラム 鶴屋裕一
キーボード ショパン・ザ・ベートーベン


02. 忘れもの

-ライナーノーツ-

この曲はもともと、ピアノバラードの曲だったのですが、切ない思いを吹き飛ばせるようにと、こんなガラリとした雰囲気になりました。
歌の内容は「恋人との突然の別れ」で、太陽が身を隠すのも間に合わないまま、突然に天気雨が降ってしまったような、ひとりぼっちで切ない気持ちを書きました。
「忘れもの」というタイトルは、私が福岡時代に、緑色の西鉄電車に乗った時、雨が降っていて傘を持って乗ったのですが、電車を降りるころには雨がやんでいたので、わざと傘を車内に忘れて降りたことを(西鉄電車さんごめんなさい、あの時の傘はきっと全て私です。)思い出して、「忘れもの」とつけました。
忘れものとはいっても、「笑顔で忘れもの」だったり、「忘れた訳じゃなくわざと忘れたもの」だったり、色々あるよなぁと。
もうその恋を忘れるために、忘れた笑顔を取り戻して自分からふっきるために、という意味が入っています。


編曲 Bonn
ギター Bonn、ベース Bonn


03. カーテンの刺繍

-ライナーノーツ-

久留米の友達が電話ごしにぽろっと言った「カーテンの刺繍」という言葉があまりに可愛くて、詩を書いてしまいました。
実際に部屋のカーテンにも刺繍をしました。
くよくよしがちな私に向けての言葉がたくさんなので、特に女の子に向けての応援ソングだと思っています。
朝カーテンを開いて、一日がんばってほしいという気持ちを込めました。
この曲のアレンジは、ライブの時のバンドメンバーさん達とわいわい話し合いながら、出来ていったものを元にしています。
強いピアノや、かわいいマーチングのドラムが、きっと多くの女の子に元気をあげられるんじゃないかと思います!


編曲 名倉学
ギター 古賀和憲、 ベース 雲丹亀卓人、
ドラム 鶴屋裕一、 キーボード 名倉学


04. 白い月

-ライナーノーツ-

月というものは、夜の暗闇だからこそ目立ちますが、本当は昼の間も、ひっそり空に映っているんですよね。
大阪に出てきて、一人でなんとか歩いて、たまに福岡を思い出して、これからどうしよう、何を伝えよう?街も季節も巡っていく中で、悩む私も、いつも一人で頑張っている気がしていた自分も(そんなわけはない)、福岡での私も、本当はずっと月が見てた、という内容です。
が、伝わってるのでしょうか?
同時に、私もいつでも誰かを月のように見ていてあげたいと思い、そんなストーカーにも近い思いを込めたことと、「月」というものはミステリアスで不思議な面が多いからか、とっても怪しい曲調になっていますが、「私は、あなたは、いつも一人じゃない」という歌なので、核心は意外とポジティブ・ソングなのかも知れません。


編曲 坂優也
ギター 坂優也、キーボード 名倉学


05. 夜風

-ライナーノーツ-

中学を卒業して高校進学と同時に大阪に出て来た春に、きちんと詞と曲と構成とが完成した、初めて出来上がった1曲です。
詞の内容としては、過去の恋愛や出来事を引きずっていて、前に進みたい自分、だけど進めない自分との葛藤を表した曲です。
過去はどうしてもついてくるし、時にはそれが良い意味で糧になることも、または重荷になってしまうこともあると思います。
きっと誰もが経験するようなことだと思いますので、忘れかけていたような過去の自分の葛藤を引っ張り出して、また、今まさしく進みたくて進めずにいる人にももちろん、そんな自分の中の何かと重ねて聴いてもらえたらと思います。
ちなみに曲中の「美しい君の視線」は、私の寝てばかりの愛猫、らら子の視線のことです。
一日中眠っている猫は、昨日のことも覚えて無く、明日目指す自分もあるわけで無く、何を引きずるわけでも、何を迷うこともないその視線を、美しいな、うらやましいなと感じたことで書きました。


編曲 持田和宏
ギター 古賀和憲、ベース 雲丹亀卓人
ドラム 鶴屋裕一、キーボード 名倉学


06. 箱

-ライナーノーツ-

私は日記のように乱雑に詩を書きだめしているノートを持っていて、ある日、ふとそのノートを眺めていた時にこの詩を見つけて「今度のライブでぜったいやりたい」と、珍しく期限付きで、頑張って書いた曲です。
「ありふれた当たり前の日常の中の非現実的な夢の時間」=「ライブ」という考えがずっと心に引っかかっていて、詞も曲も、ライブという時間をモチーフにしています。
実は、この曲を書いた時にすごく込めたかった思いがあって、生きている人のほとんどが毎日会社へ、学校へ行ったり、お家の中で忙しく働いたり、役割を持っている。
どんな人にもそれぞれに多少の差はあっても世間は冷たく、ごくごく当たり前の現実的な日常が続いているんだと思います。
そんな日々を泳ぎ続ける人達の、折り返し地点として、ライブはある気がして、止まらない時計はないし、明日も朝がくるけれど、ライブの時間に思いきり心のシャワーを浴びて、それぞれに楽しかったり、感動したりできるライブを、私はしたいし、それをライブに来てる皆さんと分けあいたいという思いを、ライブハウス=「箱」に詰めました。


編曲 Bonn
ギター Bonn、ベース Bonn、 キーボード 名倉学


07. ナビゲーション

-ライナーノーツ-

私が恋愛をしたときになるであろう、その理想形を歌にしました。
理想だから、たいして内容は無いのです。
ちょっと気が狂ったような想いの方が好きなのです。
ですので、アレンジは、逆にお人形やロボットになってしまったような無機質なものにしました。
「コントロールのきかないあたしを貴方が好きにナビゲーションして欲しい」という、無茶な歌です。(笑)


編曲 中沢昭宏
ギター 工藤健太