Twitterやメールで皆さんから寄せられた質問を元に構成したスペシャルインタビュー。
たくさんのご応募、ありがとうございました!

――まずは、インパクトのあるジャケットですね。あれは?

んーと。あれは電球なのですが、実は、今回ワンマンをさせて頂くOSAKA RUIDO.さんに打ち合わせに伺った際に、事務所の机のはしに転がっていたところをふと見付けまして、電球にしてはかわいらしいデザインがなんとなく放っておけなくて。もう切れてしまっていて使えないということだったので、ひとまず持ち帰らせて頂いたんです。

――それでジャケットにしようと思ったきっかけは?

とにかく「かわいいから」。あと、なんかしっくりきたからです。無機質な印象のデザインを目指していたこともあって、実用的なものであること、それにしては少しばかり変わったデザインを持ち合わせているところに惹かれました。あと、まるいものや、中心にバランスを置いたものがすきなので、それも含めてしっくりきました。しかし、いざ撮影となると点灯してる画も欲しくなってしまって、わざわざ切れてない電球をまたRUIDO.さんにお借りしに行ったという。OSAKA RUIDO.さまさまです。ちなみに、これ、ぱっと見た時にみんながみんな電球に見えるわけじゃないということもおもしろくて、いいなーと思っています。まる。

――CDカバーがメッシュ地ではなくて、半透明のビニールだったりというのもこだわり?

あーーー。あれは、届いた時にはあれだったので、そういうものなのかーと思っておりましたです私は。まる。

――CDジャケットのバーコードがちょっと変わっていますよね。

あーーー、あれも、んーーー。バーコードデザインで遊びたいーーと言い始めて、多方面でえーーっ、と言われたのは私です。しかし、しずくのデザインは、今回アートデザインを具現化してくださって、写真も担当してくださっている山口渚氏でありまして、実際のところの真意は謎です。でもバーコードデザインかわいくしたいなー、なんっかちょっとおかしな感じにしたいなあとは、かなりふつふつと思っていたので、案が通るかはかなりひやひやしました。スタッフ佐藤さんもひやひやしたと思います。通ってうれしかったです。まる。

――3枚組シングルという案を出した時の、周りの反応は?

んーーー。3枚組シングルというのは、実は、あくまでスタッフさんと話し合っている間に、生まれた案でして、私一人の企てでこのような暴挙に出たわけではないのです。なんてことを言うとスタッフさんからなんか抗議の声が聞こえてきそうな気がしなくもないですが。お話し合いの果てに、こうするのがいちばんええですね、となったのです。それ以上のなんでかはー、忘れました!なので、発表していく過程での「周り」とは、私にとっては大部分がお客さん方だったわけで、えーとー…、みんなびっくりしておられました。そりゃそうか。周りの友達とか身内には、贅沢なー、みたいなことを言われました、確か。あと、twitter上のご意見の中には、「わざわざ3枚組にせんでも、素直にミニアルバムで出してよ…」みたいなものも目にしましたね。んーー。そのとおり。笑。でもこっちの方がおもしろいやん。私みたいに、CD買っても中身すぐ失くすような人間からしたら、いつの日にか、S盤かサ盤1枚くらいは生き残ってるか、もしくは、どっかの隙間から出てくるかもですし。そのときに思い出してなんやこれ、と思いつつプレイヤーに入れてくれたら嬉しいですし。まる。

――今回も多種多様なミュージシャンが制作に参加していますね。この人にアレンジを頼もうというのはどうやって?

んーと。これはもう、デモが出来上がっている段階で、この曲はどなたのアレンジが合うだろう?という妄想と憶測によって決まります。もしくは、この方にアレンジしてもらいたい、という単なるエゴ!です。まる。

――アレンジが届いて聴く環境と、初めて聴いた時に意外だった曲は?

大体の場合が、1コーラスくらいのアレンジがメールで送られてきまして、それを自宅のパソコンで聴いたり、もしくは出先で急いで聴きたい時は、スマホでダウンロードして、イヤフォンでとりあえず一旦確認したりします。この6曲で言えば、「サファイア!」なんかはまさに後者のそれでした。そしていちばん意外でもありました。生感を一切削ぎ落としたものになったので、ピアノライブでのむしろ生感推しな感じからすると、とても意外で、でもこれはこれでかわいくて。いつもアレンジを頂いて一聴目は、とても緊張します。まる。

――そんな制作の過程でどの作業が好きですか?あるいは、最高の瞬間は?

選べません。どれもほんとうにかけがえのない一過程です。選べません。

――本題に。「心と体」はじわじわと心に染み込んで来る感じが非常に良い曲だと思います。

ありがとうございます。

――同じ言葉を何度も繰り返すところが印象的ですが、最初からそう書いていたのか、アレンジャーの方などと議論していく中で繰り返した方がいいとなったのか、どうなのでしょうか。

私は、曲も詞もサイズも全て決まった状態でアレンジャーさんにお渡しすることを決めていて、しかも私の場合は一度固まると、大部分はリライトすることがほとんどできなくなってしまうので、デモの最初の段階から、「走って走って」と繰り返す歌詞でありました。まる。

――PVの走るシーン、撮影中、どれくらい走りましたか?

んーー。あんまし覚えてないんですが、たぶん100mくらいはある道を、20本くらいは行った気がする…わあじゃあ2km??そんなにないか。いやあるか。思い出補正で大袈裟になってるのだろうか…。

――ちなみに足は早い方ですか?

学生時時代の50m走は8秒前半とかだったような(*注 記憶曖昧)。そんなむっさ速くも、意外とむっさ遅くもなかったり。でも運動神経はあんま無かったり。球技とか特に苦手だったり。でした。でも走るの、後半ほんとばてました。まる。

――そんなPVの見どころは?

見所。ほんとに膨大な数の写真ですね。あとは、今回編集にもがっつり立ち合わせて頂いて、こだわったのは、いかに曲のテンポ感とシンクロできるかというところです。でもこれは、見所というよりはいかに調和させるかの問題で、いかに違和感なく見てもらうかのことなので、やっぱ見所とはちょっと違いますね。

――あの写真たちは、曲をイメージして撮ったものですか?

写真は、実は大きく分けて3人分の写真があって、写真家の山口渚氏の写真、海外へよく行かれるスタッフ佐藤さんの写真、そして、私の写真です。お二人の写真は、PVのイメージに合う写真を選んで頂いたもので、私のは今回のPV用に街で撮ったものがほとんどになっています。最後のほうの静かなサビのところで、空が夜になって朝になるシーンは、大阪アメリカ村のとあるスタジオの屋上で撮らせてもらったもので、何分おきかにシャッターを押し続けて、わりと朝までがんばったので、見所っちゃあ見所といえるかも。すいません。まる。

――写真展を開催希望!!(笑)

じゃあー、会場などの手配お願いします。笑。えーとー。金、土、日、月で、場所は大阪ならアメ村、東京なら下北のギャラリーがいいです。笑…すいません。佐藤さんにお願いしてください。笑

――二枚目の「S・O・S」。ポップなメロディやユニークなリフ、跳ねるようなギターサウンド、貴重な英語詞、そしてとってもキュートな“笑って♪”など聴きどころ満載ですね。

そこまで「S・O・S」の魅力を語ってくださったら私的にはもうこちらから申すべきことなどほとんど無に等しく、「S・O・S」いいですよね、嬉♡くらいしか言いようがない気もします。